天満沢の造林地

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20180225_富士尾山天満沢PDF

天満沢川の上流を分入ったところにもっこりした小山が二つ並んでいて、地図で見ると一つは三角のおにぎりの様でとなりはヒョウタンの形をしています。そしてその先の上流はまたしても平で広い場所があって・・・うずうず気になってこうなってはもう行って確かめてくるしかありません。

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雪で車が登れず途中から歩きましたが、一番奥から3番目の堰堤近くまで車道が続いています。河原に降りてしばらくすると河川敷は二つに分かれていますが広く見える東側の方に進みます。

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そこには雪で覆われていますがしっかりした道がありました。

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クライマーが喜びそうな岩壁もありました。所々に氷壁、氷柱も目を楽しませます。

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谷が狭くなったので見上げるようなアングルですがこれがもっこりのヒョウタンです。もっこりどころか急峻な標高差のある岩の塊でした。登ってみたい衝動にかられましたが、この先の平な場所が気になります。道を急ぎます。

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こっちが三角おにぎりの肩方。そして双方の間は大きく崩落して深い谷となっていました。眼下には天満沢が流れています。

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道も崩れ落ちて無くなっています。仕方がないので尾根を急登し沢筋に降りれる所を探します。

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いよいよ平な場所に近づきました。そこは、

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およそ可能な限り余すことなくヒノキが植えられている造林地でした。

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密度はヘクタールあたり、2000〜2500本くらいでしょうか。まだまだ若い人工林ですが混み過ぎています。調査の入った跡はありますが、手入れはされていない様に見えました。どの様な材を仕立てているのか判りませんが。収穫期になった時この山奥からどうやって搬出するつもりでしょう?

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辺りを見渡せば山の傾斜地にも植栽されています。

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造林地を抜けて天満沢の上流を眺めます。この先を行けば地図ではゴルジュ様になっています。雪も深くなりました。今日はここで引き返すことにしました。

造林地に向かうのは別の道もあったようです。ここでも東京電力の鉄塔巡視路として利用されているようです。指標の杭には「有明山財産区」と表記してあります。おそらく平な場所を含む一帯を指すのでしょう。

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さて、おにぎり山、ヒョウタン山の地形はなかなか面白いと思いました。太古の昔は今日歩いてきたコースに天満沢の流れがあったように思えてなりません。

おにぎり、ヒョウタンの硬い岩山は共に流れを遮り、東に回り込ませるダイナミックな天満の流れを作っていたのですが、ある時、不和が生じて崩落が始まり、ついに川の流れが二人を永遠に隔ててしまった・・・説話風に思いを馳せてみます。

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今回はあいにくの天気でした。雪の無くなった晴れた日をまた掲載します。