トウヒ 唐檜

庭木の伐採を頼まれて持ち出してきたトウヒを精油にしてみました。装置も工程もアカマツ精油と同等とし、はたしてどうだったのか?  トウヒはエゾマツの近種です。
2022年11月29日  トウヒ精油  Lot.No. 221129      
13:40  蒸留器 ヒーターON  出力4kw
           トウヒ枝葉 チッパーにて粉砕開始   57.7kg    エンジン動力粉砕機3号機
14:27  材料投入  
15:40  精油抽出開始
16:00  開始より20分経過       採高238ml      精油の色透明
16:15  上記より15分経過               74ml      精油の色薄茶色
16:45  上記より20分経過               54ml            〃
17:15  上記より30分経過               56ml            〃
17:40  終了                           ほとんど抽出されないため廃棄
Total    1時間25分  蒸留      合計   422ml   =346.04g     1ml=0.82gで補正
            採油率   0.60%       346.04/57700*100=0.599%

アカマツの採油率が大体0.34%くらいなので今回は倍近く採れたわけでトウヒは非常に優秀ですね。最初から軽い成分が一気に出てくる感じです。その後は急ブレーキがかかり色もやや茶色くなります。ただ静置して一晩置くと上の写真のように澄んできます。(底の白いのは水分除去の硫酸化ナトリウム)。肝心の匂いについては何とも形容し難いのですがヒノキやスギのような爽やかさにヒバのような枯れた匂いが少し混ざるような、、、まあ、百聞は一嗅にしかずですか。
“今年はクリスマスまでの約1ヶ月をこのトウヒで統一してみました ”  なんて期間限定の今年の、あるいは今月の匂いとして使うのも精油の意義を広めます。(たった今思いついたのですが、、、笑)

今回、原料はたまたま手に入れたもの、なので1回限りのスポット商品、言うなれば「際物 キワモノ」ということになります。ですから商売抜きでお譲りしましょう。
売り切れ御免、興味のある方はお気軽にお早めにお問い合わせ下さい。


