天然山葵
宮の平へ行く道を復旧しようとする者ですがそれが容易ではなく、だけれども宮の平には行きたくて連絡道(といっても沢筋を降りるだけ)を作り「林道北沢線」を車で行き、楽をして彼の地を訪れています。
そこで見つけたのがワサビ群落というわけです。他は知りませんが山で採れる天然ものの割には意外な大きさに感動したことを記憶の奥にしまっておいたのですが最近ご近所さんがワサビ好きということを聞いて忘れかけていたもろもろを引っ張り出してみたくなったのでした。
ワサビは11月の頃が春よりも香り良く辛い!と聞きつけこれはもう行くしかない。ついでに宮の平を見てこよう。いや、宮の平に行ったついでにワサビを採ってきたことにしよう!
過去の投稿にも載せた頭の上から桂の木がメキメキと生えている神秘的な大岩の眼前にまつらうワサビ群落。やっぱりありました。誰にも盗られていないようです。
神聖さにかしこまりながらも欲望全開で大物を探り当て石をひっくり返しメリメリと根を剥がし、清流でジャブジャブ泥を落とします。意地汚くて浅ましや浅ましや、祟られませんようにと唱えながらこれでもかとザックに詰めるのです。
「芋」といってもワサビのイモはホイホイと口に投げ込むものではありません。絶対的に生で味わうものなのですが毎日刺身や高級焼肉で晩酌するわけにもいかず、鮮度第一ということで、、、、採り過ぎた分はお向かいの「まるこ食堂」さんにもらってもらいました。
あっ!「わさび漬け」が良い!と思ったのはその後で、だけれど心配無用、女将のことだからきっと今週の御膳には美味しいわさび漬けが添えられていることでしょう。
というわけで、わさび田で有名な安曇野でわざわざ山に入って天然のワサビを採ってきたという何とも辛味の抜けた、らしからぬお話でした。