精油 思うこと 純然たる事実


精油とは何か、そしてなぜ精油を作るのか、個人使用ならドラム缶などと大掛かりな装置は要らない。

アロマセラピストを目指すなら自ら作ることはむしろ足枷になる。薬効能を保証する論拠に乏しく、衛生設備や管理の整った大手メーカーの製品を使った方がトラブルは回避できるからである。


想像してほしいのは、たかだか一輪の花、一本の樹木からその精髄ともいえるエッセンスを取り出すことができる「純然たる事実」である。まるでそれは鉱脈から掘り出された宝石のようで、あるいは錬金術によって生み出された崇高な輝きを放つものである。


ここ安曇野でも松食い虫被害によってアカマツが枯れ急いでいる。そしてそれを理由に健全なマツも災害に等しい規模で倒されている。
人間が人間である以上自然からの搾取や自然への破壊行為はやむをえまい。ただその行為は非常に短絡的で無計画である。アカマツは決して無くなっていい樹ではない。
自然という大きな括りに対し人間は相利的な関係を築けない。松くいのセンチュウの如く人間は宿主を食い荒らす寄生虫でしかないからである。

顕微鏡を覗くように微視的に一本のアカマツを人間との関係の中で捉えることはできるか? さすれば自然との共生は決して絵空事 ではなくなる。

なにも体系的に大きく考えなくてもよい、環境保全の重責を一人一人に押し付けるつもりはない。
ただただこのアカマツの匂いを嗅いで各々想いを馳せてほしい。
昔を思い出すのも良し、将来を憂うのも良し、現在を享受するのもまた良いではないか。