宮ノ平 到達
4月だというのに山ではまた雪が降りました。何の因果か知りませんがこんな寒い日に山に入るモノ好きもいるものです。
大峠古道の中継地「宮ノ平」の様子を知りたくて「北の沢」を詰めてみました。沢を遡上するのが一番楽だと思ったからです。
例によって北の沢財産区の造林小屋からスタートです。
やはり春の沢ですね、水量が増えています。
所々に雪崩のデブリが沢に被さっていて水のトンネルができています。
沢登りもここまでか! 7〜8mの滝が行く手を阻みます。
仕方がないので「宮ノ平」と同じ高度まで尾根を登ります。それが雪と笹で結構ハードな登りでした。
途中に点在する巨木に癒されながらも。努力を続けた結果、良いことがありました!
道らしきものに出たのです。急いでGPSで確認すると地図上の歩道にドンピシャリ!急登の疲れも吹っ飛びました。
積雪のおかげで笹が押さえられ、替わりに古道の道筋が現れています。約100年も人が通らなかった道の痕跡が残っていたのです。これは思わぬ収穫になりました。
国土地理院の2万5千分の1地形図の信頼度が上がりました。GPS片手に地図通りに進んで行くと目の前に「大峠」が現れました。
そしてついに目的地に着きました。これが「宮ノ平」です。東の台地から見下ろしています。
「宮ノ平」周辺も見通しの良いなだらかな平地が広がっています。しかし、雪がなくなれば一面笹で覆われてしまうことでしょう。
モミの木が単体で、故にキレイな円錐形を誇示していました。
帰り道です。何となく道らしきものが見えるでしょうか?
鉄塔に着きました。ここから下は歩きやすい道が続いています。
今回は約8キロの道のりでした。大変でしたが今夜はうまい酒が飲めそうだと、遅いフキノトウを摘んで帰ります。
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